VDSLと10BaseS

ワシントンから、ボストンへと移動した。常接Internetとはおさらばかと思ったが、ボストンのホテルでも常接サービスが提供されていた。こちらは、壁にポートがあるタイプだ。

思えばイスラエルに行ってVDSLに関する投資の話をしたのは二年弱前のことである。当時既にxDSLブームの兆しがあり、G.Liteの規格が煮詰まっていた頃だ。当時日本の事情通の人たちは「日本ではADSLはだめだ。銅線の太さ、シーリングがちがうしISDN干渉があるもんね。FTTHもね」と言っており、特にお会いした分割前のNTTの方の意見はネガティブであった。あの方々は十年後を見据えておられるっ。「ひかりあれっ、ふぁいばーつーざほーむっ。ET ふぉんほーむっ」未来を見通されるなんとすばらしきお力か。そういえば光通信という会社があったなー。

そんな意見を受けて、イスラエルに行ってVDSLの話である。こちらはうって代わって、「北米でのADSLは、点在する住居状況を対象にしている。それに対してヨーロッパ、日本では集線局から一キロ程度で人口の多くがカバーできる。だから、高周波帯域まで使ったVDSLだ。これなら10Mbps以上いける。あと、短期的なビジネスとしては、ホテルと集合住宅だ。10baseSだよ。」また、なんとすばらしい楽観視か。

ビジョンとともにビジネスとして適用可能な領域を考える人は少ない。そして、オペレーションとして実行できる人となるともっと少なくなる。なんといっても、問題を指摘するのは簡単だが、解決し実現するのは大変だもんね。

ホテルは、技術屋ではないから常時インターネット接続も、デバイス売って工事請け負うだけでは普及しなかったろう。

*客室からの接続の簡略化

*手間がかからない課金システム

*メンテナンスフリーなボックスタイプのルーター/課金アプリサーバー

*構内システムの設計と外部接続の提供

*メンテナンス、サポート体制

こうしたものを統合したサービスとして提供する会社の出現とマーケットニーズがマッチして始めて普及期を迎えたのであろう。この整備に二年を要したのである。

ワシントンでの経験からすると、まだまだ、ワイヤーインストレーション、ノイズ耐性やサーバーの安定性などにも問題があるようだが、それでもやっぱりハイテクってすてきだ。日本でもこういうサービスがはやくふきゅうしないかなーって、結局のところ私はヒト頼みなのである。投資家だからね。