パブロフの犬

出張の長旅から帰ってくるとそこはプレイステーション2だった。日曜に時差ぼけを直すためにちまたの様子でも見ようと愛犬乗用車ぼちまるで渋谷にくり出すとQ-Frontがプレステ屋に変貌していたのだ。

一階のCD売り場がすっかりプレステで「すごいねー、リキいれてるねー」と思って見渡すと店の前で整理券を配っている。マスコミ報道から初日にすっかり完売したのかと思っていたがどうやらそんなことはないらしい。そのまま四階に行ってみるとほとんど行列もなしにプレイステーション2を売っているではないか。ただ行列が出来たりなくなったりしている。入り口の整理券配布の仕方でコントロールしているようなのだ。

まったくソニーさんったら、プレイステーションドットコムに、Flash 使ってわざと重くしたのも、IBM使ってセキュリティーホールを仕込んだのも、サイトで発注可能な商品がどんどん少なくなっていくのも、あおりと枯渇感の演出だったのね。

確かにプレイステーション2のハード性能は凄い。しかし、ゲーム開発者によるとプログラマーサイドの考慮を要求してるようだからツールの整備はいまいちのようである。VLIWは、並列化性能を引き出すコンパイラの設計が難しいのだ。機能の異なる複数のCPUを持つことも原因だろう。そのためか対応ゲームも発売時点では限定されている。それでもこれだけ盛り上がっているのはいわゆる「もののけ姫効果」だろう。つまり、「海外でも通用する日本の」がキーワードだ。もののけ姫、宇多田ヒカル、そしてプレステ2だ。とすると意外に海外では苦戦するかも。「グラフィックが凄い、ほら、車体に景色が映り混んでる!」、分岐反射体の計算量増加を認識しているエンジニアはともかく、普通の人はナニソレでしょう。

さて、正直言えば、わたしはQ-Frontで整理券をいったんはもらっちゃったのです。だってハイテク好きなんだもの。でも、買いませんでした。ゲームは「つらい」んです。いったんやり始めると、寝食を忘れてやってしまうのです。時には卑怯にもコードを逆アセンブルまでして「解決」しちゃうのです。投資家といってもそれは、まるで「バグを見つけたプログラマー」のように。さすがに出張帰りそれはやばいですね。