Eコマースの拠点

Eコマースの拠点としてコンビニが脚光を浴びている。とある企業のトップの方が言うには、実績としても、Windows 2000のWeb販売において、コンビニ配送を行ったサイトでの購買率は40%を越えたところもあったようである。Windows 2000を買う個人は、こうした新しい仕組みに参加したい傾向が高く、特殊であるとはいえ、ニーズをついているのは間違いないだろう。

コンビニはB2CのWeb物売りにおける「配送」と「決済(特に若年層をターゲットとした場合のクレジットカード不所持率)」の問題を解決する妙案だ。このほかには特にアスクルさんが推進している B2B2C、会社内個人をターゲットとした販売がある。社会人相手の「在宅問題」と一括配送を考えればこちらも妙案である。IPアドレスから、ドメインを識別することも出来、発注や受け取り実績も事前にチェック出来る。

ところで、私が子供のころには、「プラッシー」という飲み物があった。タケダ薬品が売っていた"健康っぽい"飲み物だ。プラッシーはお米やさんが届けてくれるのだ。この組み合わせは子供心に奇妙だったが、重い米を配達する米屋の個別配送能力は、飲料の配送には打ってつけだったのだろう。思い起こせば、昔は牛乳もヤクルトも宅配してくれたし、本屋さんだって、基本的に本を届けてくれたっけナー。

その後、米屋のプラッシーは見なくなった。たぶんプラッシーという単品商品が飽きられたことと、頻度の低下に従って個別配送にも割が合わなくなっていったのだろう。その代わりにヤマト運輸が伸びていた頃、田舎の米屋そして酒屋は、次々と宅急便の取り次ぎを開始していった。やがて酒屋はコンビニとなり、時代の最先端Eコマースの拠点となったのだ。

でもこれって、ITがほんとに個別配送のコストを低下させたのか、購買率がアップしたのか? コンビニは取りに行くから安い? でも、倉庫まで取りに行くのと、ガレージストアに買い物に行く違いって? ほんとに便利になったの?

こう考えると、なんか時代は繰り返しているだけのような気分です。一度まじめにコスト構造とITで削減できる部分、価格低下が作り出す新しい応用/市場を分析する必要がありそうです。

ああ、次は新聞配達がEコマースの拠点となり、Eコマースなのに、強引な販売員が売り込みに来たり「Eコマースの集金に来ました」とかきたらいやだな。