朝三暮四

このところ、ITバブルが崩壊したと言われている。思うにまだ、崩壊したにしては高すぎる株価なのだが、まあここで株価の修正が入るのは実に良いことと思われる。ようやく比例分配で値段の付いたくだんの銘柄にしたって、前振りの急上昇がなかったとすれば、一年前の十倍の値段なのだ。今後まだ下がるとしても、長期投資している人にはなんの文句があろうか。まあ、仮にあったとしても、堪え忍んでみたらどうだい。

マクロ的には、現状マージナルマーシャルKはまだ極めて高い水準にある。これは99年から継続している。緩和された金融は効率の悪い資産を許容する。ITバブルも単に、その時々のバブルがITという仮面をかぶっているに過ぎない。緩和状態が継続する間は、視点を変えて、オールドエコノミー株、土地(たぶん住居用)、マンション、ベンチャー投資と資金が徘徊する可能性がある。しかし、政策的緩和は、前回の経験によれば数クオーターで効果がなくなるだろう。ITバブルが本格的にクラッシュするとすればそれからであるが、それまでに、日本経済は資本効率の向上を取り戻せるのだろうか。

ところで今回のITバブルなるものも、あんな奴らが金持ちになるなら自分だってというわけで、有能な人がどんどん起業するようになっている。ITのようなものから、ホンモノのIT企業へと資金が移動する一過程だ。

ただ一方で、あやしい系のIT企業にまつわるブラックな噂も絶えない。ああっ、余白が少なすぎてここには書けない。知りたい人はWebを徘徊して探してごらん。わたしとて、命は惜しいのだ。

狭い業界から拡大していく過程では仕方ないことかもしれないが、こんなつまらないことでつぶれてしまう前に、はやくホンモノの人たちに出てきてほしいと思いつつ、死してしかばねひろうものなしな今日この頃であった。