イノセンス

今年はアニメ系映画の公開が集中する年である。

スチームボーイハウルの動く城イノセンスキャシャーンデビルマン

番外で、キューティーハニーけっこう仮面

この中で、キューティーハニーけっこう仮面デビルマンは予告編を見ただけでつまらなそうだったが、イノセンスキャシャーンは予告編がおもしろそうだったので公開中のイノセンスを見に行くことにした。実は、前作の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」にはイマイチ馴染めなかった私であったのだが。

結論から言うと、予告編はミスリードしている。

プロデューサーの鈴木氏の手法に嵌められた感がある。予告編ではテーマ音楽としてFollow Me(アランフェス協奏曲)が使われ、ドラマ性、人形の悲しみのようなものを暗示している。だがディレクターの力点はより世界観とテーマにあった様に思われる。実際ドラマ性は少な くシナリオも単純である、ヤマがない。また、エンターテーメントとしてみると、銃撃や戦いは描かれるものの、一部のCGは、重量感に欠けるし、手に汗握るという展開に乏しく緊張に欠ける。結論が解っているのに緊張感でやたら引っ張る「ロードオブザリング 王の帰還」のような観客の緊張と解放をコントロールする程度が少ない。作品完成後に、印象的な予告編やプロモーションを行うために、制作時の演出意図とは独立に選曲したのではないか?予告編の提示するテーマが本筋だとすると、映画はその提示能力において、予告編を超えていない。

エンドロールでのみ流れるテーマ曲が良い曲の場合、本編が負けていることがおおい。最近の映画製作そのものが電通などの広告屋に引っ張られ、タイアップやタレント事務所の力関係など、周辺の力学に製作が巻き込まれすぎているのではないだろうか?

ところで、イノセンスだが、ドラマ性を期待しなければ色々な楽し見方の出来る作品であることは確かだ。映画館で見た後に、公式ホームページなど読んで、監督の制作記録などをよみつつ、DVDを買って、作り込みを発見しつつ反芻鑑賞しつつ、インターネットの掲示板などでうんちくを傾けながら議論する。

それってオタじゃん....世界観の製作から入っていった監督のもくろみは成功しているってことですかね。