東海大地震

毎年防災の日に前後して大地震の特集が組まれる。無数に走る活断層に起因した直下型地震は、いつ起こってもおかしくない。ただ、東海大地震にまつわる学者と報道は、不安をあおりすぎているが故に現実的な対処を妨げているように思われる。 というのも、東海大地震が起きるのはたぶん20年以上先 だからだ。理由は、「東海地震は南海地震と連動して起こる。過去、南海地震の最短周期は90年。前回の南海地震は1946年。よって、次の東海地震は2036年以降」だ。

話がややこしいのは、前回、南海地震が発生したときに東海地震が起きていないことなのだ。実は、東海地震は、南海地震、東南海地震、東海地震がセットになった複合地震の一つであり、歴史上は、東側で起こった地震に誘発されて、東海地震−>東南海地震−>南海地震と発生していく性質を持っている。 歴史上、東海地震のみが起きなかったことはあるが、東海地震のみが発生したこともないし、連動性と順番に狂いが発生したことは確認されていない。だが、1976年に、東京大学の石橋助手により、東海地震説が発表されたときの根拠は、1946年に東南海地震−>南海地震のみ発生し、東海地震の地震域のみエネルギーが解放されておらず、危険度が高まっているという認識があったからである。 事実、東海地震のみ見れば、前回の発生から既に150年が経過している。プレート主体の地震モデルから考えればこれも合理的な発想である。

前述のように、連動する最後の地震である、南海地震の間隔が90年以下であったことはない。しかし、学会の権威の発言、政治的な体制が構築されていること、もし発生したら責任をとれるかなどあいまって、「東海地震はいつ起きてもおかしくない」と言われ続けているのである。細かい学説としては、より小規模な”南海地震”に相当するものが起きていると言われてはいるのであるが、大筋の観測事実からは、2036年以降がアブナイといえるだろう。

では、私たちは安心して良いかというと、お約束通りそうではない。東海地震は、駿河、南海トラフに起因する巨大地震だが、関東にはまだ、関東大震災に代表されるような相模トラフに起因する地震もあり、また、未発見の活断層も、存在すると言われている。

そしてなによにり、東海地震を欠いた前回の駿河、南海トラフの地震について、過去の事例をひもといてみる。すると、やはり東海地震を欠いた1605年の慶長地震の次に来た1707年の宝永地震が事例として該当する。この宝永地震こそは、知られている限り、日本で発生した最大の地震なのだ。北関東から北九州に至る太平洋側全域を巨大地震が襲い地震の規模はM8.4に達した。

ソーユーわけなので、当面は仕事はない土建屋さんも元気を出してほしい。道路公団の借金を国民が払い終える頃には、また、でっかいパーティーが待っているのだから。