五石散

正月休みの生活リズムの乱れが一巡したので、このところ大変早起きな生活をしている。

朝日も昇らぬうちに起き、星などを見つつ精神を整えた後コーヒーを飲み一服。日が昇るとともに散歩をし、その後フィットネスクラブに行き運動の後サウナにはいる。疲れ切った身体で、ぐったりしながらも心は集中し、着替えた後、愛車ぽちまるの幌を開け放してドライブ、火照った体を冷やしつつ家路につく。

なんとすばらしい一日。

立って半畳寝て一畳。思い起こせば学生の頃は、もっとシンプルな生活をしていて十分幸せであった。当時私の下宿は、カギをかけることもなく、電気はつけっぱなしでかつ布団をひくこともなかった。部屋にはゴミが散乱しており、帰ったなら”私の形”に空いた空間にはまりこんで毛布をかぶるのだ。

中国古代の麻薬に”五石散”というものがある。名前から、五種類の鉱石をすりつぶして混ぜたものらしい。これを飲むと、幻覚が見られるかというと、そうではない。そのかわりに、体が弱って熱が出る。皮膚も敏感になってもろくなる。だから、心地よい衣を着て、良いものを食べて、じっとしていなければならない。そうしないと大変なことになる。大変なことになるので、しぶしぶ、そうしてごろごろする。それを楽しむクスリなのだ。

正月にして、思う。私の生涯は、五石散なのか、石ころの粉末かと。その程度の楽しみで良いのか。よういわんわ、とセルフつっこみをしてみる。

それはさておき、龍角散って、龍の角の粉末なの?さしずめ

「オオっ。うそのようにのどがスッキリしたわ。そこな行商人!これはなんじゃ」

「はっ、これなるは、かの天竺より取り寄せましたる”龍の角”。万病に効く龍角散ともうします」

なんて由来か?なんだかなぁ。よういわんわ。

やはり正月ぼけか。